

屋根修理を行う際に外壁、特に最近ではサイディングと言われるパネル外壁の補修塗料のご依頼をいただくことが多々あります。その理由としてはメンテナンスサイクルが近く、また同時に行うことで工期や費用の圧縮ができることもあり、私どもリルーフとしても、外壁の劣化が気になるお客様にはお声がけをさせていただいております。
本記事では屋根修理の際に同時に外壁塗装をおすすめする理由を解説していきます。
と、ここで一番お伝えしたいことを先に述べます。
昨今、新築戸建ての外壁として人気の(窯業系)サイディングですが、3~5年でメンテナンスを行いましょう。放置してしまうと先々に大変な工事が必要になる可能性が高いので、まめに検査などを行い、必要ならメンテナンスを行いましょう。
屋根修理と外壁塗装を同時に行う3つのメリット
屋根修理の際に外壁塗装も一緒に行うと費用や手間を削減などでき非常におすすめですが、主なメリットは以下の3つになります。
トータルコストの削減
屋根修理と外壁塗装は、高所作業のために足場の設置が必須です。別々に行うと、その分足場費用や事件費が重なりますが、同時に行えば1回分で済み、大幅なコスト削減につながります。また、業者によっては同時施工割引が適用される場合もあります。
工期の短縮
足場の設置や撤去、養生などの準備作業が1度で済むため、工期全体を短縮することが可能です。また工事期間中は騒音や塗料の臭いなどストレスの原因となる変化が起きます。日程を短縮することでストレスを最低限に抑えることもできます。
業者とのコミュニケーションコストの削減
同時に行うということは、業者との打ち合わせなどの時間も削減できます。複数の業者とコミュニケーションを取る必要もなく、一括して工期などの管理も任せられるため、手間が省けます。
屋根修理と外壁塗装を同時に行う際のデメリット
工期が単体工事よりも長くなることがある
足場の設置解体や養生が1度で済むなどトータルで考えると工期は短縮されますが、屋根修理と外壁塗装それぞれの単体工事よりは、どうしても工期が伸びる可能性が高くなります。
一度の支払金額が高くなる
屋根工事と外壁塗装の料金をまとめて支払う必要がありますので、どちらかの工事の単体料金よりお支払額が増えることは確かです。しかし、トータルコストの削減につながることは確かです。
リルーフではお支払金額に不安をお持ちの方にむけてはリフォームローンのご提案もできますので、お気軽にご相談ください。
リフォームローンについて詳しく知りたい方はこちらから
屋根修理と外壁塗装を同時に行う際の費用相場について
屋根修理と外壁塗装の費用相場
屋根修理の費用相場
屋根修理の費用相場は工事方法、工事面積、使用する屋根材等によって変わってきますが、屋根のカバー工法の場合ですと80万~120万位、葺き替え工事になると120万~200万位が相場となります。業者によっても違いますので実際に見積もりを取ることが重要です。
外壁塗装の費用相場
外壁塗装の費用相場については塗料の種類や塗装面積の違いによって変わってきます。一般的な住宅(30坪程度)の場合、リルーフで使用するシリコン塗料で40~60万、また、無機塗料の場合は100万円程度になることが多いです。
屋根修理と外壁塗装、同時施工の費用感
同時施工の場合は先程ご説明した通り、足場の設置・解体や養生などの準備が1度で済むため工期や人件費の削減が可能です。そのためトータルの費用を抑えることができます。また、業者によっては同時施工の場合に割引を行うこともありますので、最大で20%程度費用を削減することも期待ができます。
屋根修理 (カバー工法の場合) | 外壁塗装 (シリコン塗料の場合) | 同時施工 | |
---|---|---|---|
費用相場 | 120万 | 80万円 | 180万 |
費用相場から考えると別々に施工した場合はトータルで200万円が必要ですが、同時施工なら最大で180万円程度に抑えられる可能性があります。
リルーフでも同時施工による割引が可能な場合がございますのでお気軽にお問い合わせください。
まずはドローンによる屋根の無料診断からお申し込みください。
屋根工事と外壁塗装を同意に行うなら「屋根工事業者」に依頼した方がいい理由
屋根工事と外壁塗装を同時に行う場合、「屋根工事業者」に依頼した方が良い理由はいくつかあります。
屋根工事は塗装の知識が必要な部分が多い
屋根は構造上、外壁よりも複雑な場合が多く、専門的な知識と技術が必要です。屋根の修理等で塗装で仕上げる部分もあるため多くの屋根工事業者は、外壁塗装に関する知識も持ち合わせています。また、業者によっては塗装専門のスタッフを抱えている場合もあります。塗装業者に依頼する場合はコスト高になってしまう
塗装業者に屋根工事と外壁塗装を同時に依頼することも可能です。ただし、塗装業者が屋根工事の知識や技術を兼ね備えているケースは少なく、多くの場合は屋根工事の専門業者に結局は外注することになり、その分のコストが上乗せされるケースもありますのでご注意ください。
工事全体の管理と効率性と責任の明確化
屋根と外壁塗装を別々の業者に発注するとスケジュール調整や業者とのコミュニケーションが煩雑になりますが、同時施工にすればその煩雑さが軽減可能です。また、万が一、工事後に瑕疵などが見つかった場合、業者間で責任の所在が曖昧になることがありますが、ワンストップで依頼すれば責任の所在は明確で、アフターフォローも安心して受けることができます。
昨今急増するサイディングの塗装、補修工事
昨今、屋根修理専門業者である弊社も外壁塗装のご依頼を受けることが増えました。その際に施工する壁材の種類で多いのがサイディングです。なぜサイディングの外壁塗装工事が増えているのか、そして最適なメンテナンスについてお伝えできればと思います。
そもそもサイディングとは?
サイディングは美観性が高く、工期も短く住むため比較的安価で近年最もポピュラーなパネル外壁材の1つです。90年代から普及が進み、現在では新築戸建ての約8割がサイディングを採用していると言われています。

サイディングの塗装、補修工事が増えた理由
サイディングは美観性の高さなどから普及しましたが、いくつかのデメリットがあります。その影響で定期的なメンテナンスが必要ですが、まずはデメリットを確認しましょう。
汚れが目立ちやすい種類がある
サイディングは種類や色によって、汚れが目立ちやすい場合があります。特に、窯業系サイディングにおいては白やアイボリー、ベージュなどの色味が人気ですが、反面これらの色は、カビやコケなどが生えた場合に目立ちやすいデメリットがあります。これは、サイディングが吸水性が高く、またデザイン的にデコボコがあるものは水もたまりやすいためカビやコケが発生しやすい環境にあるためです。


凍害に弱くひび割れや剥がれが出る
サイディングは吸水性が高いため凍害のリスクがあります。特に寒冷地ではサイディング内に浸水した水分が凍結と融解を繰り返すと、ひび割れや剥がれが発生するリスクがあります。


これらのデメリットを理解した上で、メンテナンス等を計画的に行っていく事が重要となってきます。
サイディングのメンテナンス時期と方法について
サイディングのメンテナンスサイクル目安
サイディングの種類によって、メンテナンス時期の目安は異なります。
種類 | 特長 | メンテナンスサイクル |
---|---|---|
窯業系サイディング | 最もポピュラーでデザインが豊富です。 | 3~5年ごと |
金属系サイディング | 耐久性は高いですがサビに注意が必要です。 | 10~15年ごと |
樹脂系サイディング | 耐水性・耐候性に優れています。 | 10~20年ごと |
サイディングのメンテナンス方法
外壁塗装
本ページでご説明してきた最も多い補修方法です。劣化した表面が補修・補強されます。また、チョーキング(表面の粉状化)や変色が見られた場合も塗り替えが必要です。
部分補修
ひび割れや剥がれを専用材を使用して元の見た目に戻したり、反ってしまった部分をネジやビスを打ち込み補修します。
部分張替え
劣化や破損しているサイディング材(パネル)のみを交換する方法です。費用は抑えられますが既存の材料と新しい材料の色の差が出る可能性があるなどデメリットもあります。
張り替え
既存のサイディング材を全て取り除き、新しいパネルに張り替える工事です。また、既存のサイディングが壁の上に新しいサイディング材を重ねて貼るカバー工法(重ね張り)という方法もあります。
シーリング(コーキング)補修
サイディング材とサイディング材の間、または窓や換気口、屋根などとのつなぎ目(接合部分)の間に使用されたシーリング(コーキング)も劣化等があった場合は古いものを取り除き新たに補修することも必要です。
その他、サイディングを長持ちさせるために必要なこと
排水溝や雨樋の清掃
サイディングを長持ちさせるためには、雨樋や排水溝を正常な状態に保つことも重要です。 雨水の排水に問題があると、サイディングに必要以上に浸水すると劣化しやすい素材なので注意が必要です。
外壁塗装は家の美観や耐久性を保つために欠かせません。屋根修理の際に同時に外壁塗装を行うと工期や費用の面でメリットが非常に大きいため、屋根の修理をお考えの方はぜひご検討ください。
お気軽にお見積や点検のご用命をお申し付けください。スタッフ一同お待ちしております。
この記事の監修者

- 株式会社Re'roof 代表取締役
-
「お客様の大切なお住まいを、屋根からお守りする」という信条の基、日々高品質×低価格にてお客様に安心の本物の屋根の修理、ご提供をおこなっている。常によりよいものを考え新しい技術や資格にも挑戦しつづける、向上心の固まりなリルーフ代表。
国家資格:一級建築板金技能士【検定職種:建築板金(内外装板金作業)】、技能士番号:21-1-122-14-0003
詳しくはこちら
最新の投稿
コラム2025年3月19日サイディングの外壁塗が必要な理由と需要増の背景を解説
ブログ2025年3月16日屋根修理を安く | 予算に合わせて棟板金工事(下地のみ)も可能です
ブログ2025年3月16日雨漏りする前に点検を!台風や地震による損壊は火災保険適応対象
コラム2025年3月16日屋根修理と外壁塗装は同時が良い! 昨今増えるサイディングの塗装補修