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2024年11月28日

トタン屋根修理の方法や費用は?自力の応急処置や業者選びまでを解説

コラム

トタン屋根
トタン屋根は「亜鉛メッキ鋼板で作った金属屋根」のこと。現在はほとんど需要がありません。亜鉛メッキ鋼板はガルバリウム鋼板かSGL鋼板に姿を変えました。それでも旧来の住宅や工場でトタン屋根を見ることがあります。その修理では屋根塗装、カバー工法、部分張り替え、葺き替えなどが行われます。またDIYでトタン屋根を修理できるか、業者選びのコツはあるかなど、トタン屋根の気になる点を解説します。

トタン屋根とは?

トタン屋根とは亜鉛メッキ鋼板で作った金属屋根のことです。現在はいろいろな板で屋根材を作ることができるせいか、一般的にトタン屋根の需要はほとんどありません。屋根業界では「トタン屋根は昔のもの」というイメージです。需要があるのはガルバリウム鋼板かSGL鋼板で、トタン板が出荷されるのはレアケースになっています。トタン屋根の需要があるのは、いま使っているトタン屋根が破損や劣化した場合に補修するケースです。いわばトタン屋根の延命措置に活用しているにすぎません。トタン屋根については「替える」ことを検討する時代です。

トタン屋根の種類

  • 瓦棒あり(芯木入りのもの)
  • 波型トタン(一般的な波のあるもの)
  • 折板(工場の屋根などに利用)

トタンという金属の板ですから縦葺きにも横葺きにも対応します。

トタン屋根縦葺き

縦葺き

トタン屋根横葺き

横葺き

トタン屋根に修理が必要になる原因や時期

トタン屋根を大規模改修したいときは「修理」というよりは「リフォーム」の分野になります。もともとトタン屋根は高品質なものではないので、表面のメッキ層が傷んでしまうと取り替えなくてはなりません。「もうそろそろ替えた方がいいかな」と考えるようになる原因や時期は次のようなタイミングです。

  • (原因)サビ、変形、穴などの出現(=交換しなくてはならない)
  • (時期的なもの)施工から30年以上経過したもの(=寿命)

家のなかでお客様が暮らしていてトタン屋根の破損や劣化に気づくことはほとんどありません。たとえば屋根の下地が腐ってきても部屋のなかにいるとわかりません。屋根職人が現状を把握してから対応を判断することになります。屋根は「見てから判断」が基本です。


屋根に関するお問い合わせが最も多いのは、近所の業者から「屋根が傷んでいます」とか「そろそろ改修時期です」と声を掛けられたケースです。雨漏りなどがあればすぐに処置をしなくてはなりませんが、現実に被害がないとなかなか腰を上げにくいものです。そういう場合は同じ時期に建ったご近所の家を参考にリフォームを考えるとよいでしょう。ちなみにトタン屋根で適切なメンテナンスがあれば施工後25年から30年が寿命の目安になります。

屋根の修理方法にはどんなものがある?

『屋根塗装』

厳密にいうと塗装は修理ではありませんが、屋根の場合は塗装が修理と同じような効果をもたらします。鉄はすぐにサビが浮くので亜鉛メッキをするようになりました。屋根のうち比較的状態がよいものでサビや穴のないものであれば「溶剤系の塗装」で乗り切る手もあります。溶剤系の塗装とはウレタンやシリコンのことです。もともとトタンのような寿命の短い部材には劣化を抑えるフッ素などは使いません。一般的にはウレタンが使用されています。その上に溶剤系の塗装をあと塗りするのが実状です。わかりやすく言えば「塗装によるトタン屋根の延命治療」のようなものです。

トタン屋根塗装補修の一般的な費用相場

  • 1平方メートルあたり2,000~3,000円

価格はあくまで相場であり目安です。費用の正確な金額はお見積をご依頼ください。

『カバー工法』

トタン屋根の上に金属屋根を重ねる工法があります。これがカバー工法です。トタンに限らず既存屋根材の上に新規屋根材を重ねるのはすべてカバー工法と呼ばれます。たいへん便利な工法ですが、ひとつだけ要点があります。カバー工法は屋根の勾配が確保できないと施工できません。屋根の勾配とは屋根の傾きのことで、寸(すん)という単位で表示されます。通常のトタン屋根は勾配が2寸以下でも貼れますが、スレート屋根、瓦屋根、横葺き屋根は2.5寸以上が必要です。 また、屋根材により施工できる勾配の指定があるため、ご契約の有無にかかわらず、屋根のことでお困りごと等ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。 ※以降削除 特に横葺きの屋根の勾配には寸法の指定があります。屋根の勾配で理想的なのは4寸から4.5寸とされていますが、それは水はけがよく、足場を必要としない角度だからです。すべての工事に足場は必須です

トタン屋根カバー工法の一般的な工事費用相場

  • 1平方メートルあたり8,000~12,000円

価格はあくまで相場であり目安です。費用の正確な金額はお見積をご依頼ください。

『葺き替え』という選択肢も

葺き替え(ふきかえ)は既存の屋根材をすべて撤去して、新しい野地板、防水シート、屋根材を取り付けることです。現在よく使われる新しい屋根材としては、ガルバリウム鋼板に代表される金属屋根があります。この葺き替え作業も修理というよりはリフォームに近いので計画的に取り組むようにしましょう。

応急処置・部分修理の可能性も

事情によっては屋根に対する応急処置や部分修理の必要が生まれるかもしれません。

『応急処置』

急を要する「とりあえず」の作業です。屋根から雨漏りがはじまった場合や、暴風で屋根が飛ばされそうな場合はブルーシートを貼るなどの対処が欠かせません。

『部分修理』

本格的に屋根の修理をおこなうと工期も費用もそれなりに掛かります。もし部分的な修理で済ませられるなら、それに越したことはありません。いま使っている屋根があと何年もてばよいかなどをよく考え、目標を定めて部分修理することをおすすめします。

DIYでトタン屋根の修理は可能か?

トタン屋根に限らず屋根の修理は専門家に任せるべきだとリルーフは考えています。屋根を修理するには屋根を熟知していなければなりません。DIYの延長線上で修理テープやコーキング剤を使って済ませるようなものではありません。残念ながら素人作業は避けた方がよいと申し上げておきます。特に屋根に登るのは危険極まりないことです。

ベランダのひさしなどに使われているプラスティック製の波板は経年劣化ではがれたりひび割れたりします。安全な所ならまだしも、屋根によっては破損や落下の危険があります。やはりプロに頼むのが正解です。

屋根業者選びのコツ

プロが教えるプロの存在。だまされたり、ぼられたりしないために業者選びには慎重になってください。以下は安心できる可能性が高い業者のラインナップです。

  • 近所の工務店/いつも近くで仕事をしている顔見知りの工務店
  • 屋根専門業者/屋根のことなら何でも知っている専門家
  • 相見積もりを歓迎する業者/相見積もりを歓迎する業者はお客様本位といえます。逆に嫌がる業者は良心的とはいえません。特に見積書に「一式」という項目が多く、詳細がよくわからない場合は要注意です。後から追加料金を提示してくるケースもあります。

屋根工事はトタン屋根に限らず、素人が見るのと専門家が見るのとでは大違いです。信頼できるプロフェッショナルを見つけてこまかな相談に乗ってもらいましょう。

この記事の監修者

笠間 悠介
笠間 悠介株式会社Re'roof 代表取締役
「お客様の大切なお住まいを、屋根からお守りする」という信条の基、日々高品質×低価格にてお客様に安心の本物の屋根の修理、ご提供をおこなっている。常によりよいものを考え新しい技術や資格にも挑戦しつづける、向上心の固まりなリルーフ代表。

国家資格:一級建築板金技能士【検定職種:建築板金(内外装板金作業)】、技能士番号:21-1-122-14-0003
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