屋根から雨漏りの原因は3つあります。それは施工不良、メンテナンス不足、屋根材と板金の劣化です。雨漏りが起きた場合、応急処置をすることになりますが、そこで注意すべきことは「屋根に登らないこと!」です。もし転落したら危険です。たとえDIYが得意だとしても素人は絶対に屋根に登ってはいけません。そこで屋根工事業者を呼ぶことになりますが必ず相見積もりを取りましょう。地元業者など信頼できる業者を選ぶようにします。
屋根からの雨漏りが起きる原因、ご存知ですか?
建物の外壁やバルコニー周辺からの雨漏りを見つけてあわてることがありますが、これは工務店やリフォーム業者を呼べば比較的かんたんに補修できます。ところがそれ以上に深刻なのは屋根からの雨漏りです。屋根は見えないところにあるため異変が起きても気付きにくく、発見が遅れます。天井から水が落ちてきてはじめて大騒ぎということになりがちです。このような場合でも、屋根そのものに問題が起きたケースより、屋根に付随している板金や防水シートに原因がある場合が多いのです。私たちリルーフが日常的に見ている屋根からの雨漏りには次のような3つの原因があります。
屋根からの雨漏りの原因① 施工不良
屋根や部材を取り付けるに際して何らかの技術的な問題があること。屋根と外壁のおさまりやコロニアルの隅切りなどで施工不良が起きがちです。また人出不足のなか未熟な職人が工事を担当している可能性もあります。そしてこれは論外ですがいわゆる手抜き工事が行われている場合もあります。安かろう悪かろうで儲けようとする悪意が雨漏りを引き起こします。
屋根からの雨漏りの原因② メンテナンス不足
屋根は構造的に木材の下地があり、その上に一次防水として防水シート(ルーフィング)が置かれ、さらに二次防水として屋根材が乗っています。ここにはどうしても目に見えない隙間が生まれ、結露も起きるため、メンテナンスなしでは厳しい歳月を乗り越えられません。メンテナンスをしないことが雨漏りにつながります。
屋根からの雨漏りの原因③ 屋根材と板金の劣化
屋根材や板金には寿命があります。日本瓦は古くなると割れやすくなり、突風などの影響を受けやすくなります。日本で普及しているスレート屋根は歳月を重ねて塗装が剥げると雨水を吸収し、やがては水を透過してしまうようになります。また板金も屋根材と同様に劣化します。特に屋根の最上部にある棟板金(むねばんきん)は台風で飛ばされる事例がよくあります。
屋根から雨漏りの応急処置で注意する点
屋根から雨漏りした場合の応急処置で大事なことは、まず自分や家族を守ることです。どういうことかというと、あわてて素人作業をしてしまい、ケガをしたり、物を壊したりするおそれがあるからです。
『DIYが得意な人へのご注意』 手先が器用なのは称賛すべきことですが、雨漏りの場合は別次元です。DIYが得意な人は屋根からの雨漏りに対してコーキング剤を打ってしまいがち。しかしそれが逆に雨漏りの原因になることもあります。屋根にはコーキング剤を打ってはいけない場所がいくつかあります。一般の人々はそのポイントを知りません。DIYに自信があっても屋根の雨漏りに関してはプロフェッショナルに任せましょう。
『応急処置をする場合の注意点』
屋根から急に雨漏りがはじまると誰でも気が焦ります。そしてとりあえず応急処置をしようとします。しかし、ここでもっとも大事なことがあります。
それは・・・屋根に登らないこと!
屋根に登るのは素人には危険すぎます。もし転落してケガをしたらそのほうが大ごとになってしまいます。屋根だけはご自分で直そうとしないほうがよいと私たちリルーフは断言します。一般人が直そうとすればかえって悪化するのが常なのです。応急処置も専門家に依頼して任せるべきです。
屋根の雨漏りの応急処置としてはブルーシートを掛ける、コーキング剤を打つなどの方法があります。ここで大事なことは緊急の応急処置だとしても屋根工事業者3社くらいからきちんと相見積もり(あいみつ)を取ることです。あいみつを省略して悪徳業者に“ぼられた”という話もよく聞きます。注意しましょう。
屋根工事業者は最短どのくらいで来てくれる?
雨漏りの専門家である屋根工事業者に補修を依頼する場合、見積もりから完成までどのくらいの日数を見ておけばよいでしょうか。穏やかに晴れた日々が続いているか、台風が過ぎ去った直後か、そうしたタイミングにもよりますが、次のような日程が目安です。
- 電話等で打ち合わせ
- 現地調査・応急処置(早期)
- 御見積書提出・契約(数日後)
- 工期(1~2週間)
- 完成(アフターケアのお約束)
屋根の雨漏り修理は標準的に以上のような流れになります。ひとつ注意しておきたいことですが、工期が1~2か月かかるような業者も見かけるので、その場合は避けたほうがよいと考えます。あまりに工期が長いと料金もかさむでしょうし、施工品質にも影響が出てくるはずで、信頼が揺らぎます。もしかすると下請けの孫請けが来るなどという可能性もあります。なるべく早く良心的に動いてくれる業者を選びたいものです。
なお職人の手が空いていれば「連絡後30分で現地調査に到着」という例もあります。雨漏りの場合は現地調査ですぐに「原因はここ」とわかることが多いので、専門家ならではの応急処置や、雨漏りの経路確認で雨仕舞いするなどの対応ができます。屋根の雨漏りではとりあえず生活できる環境にすることが大事です。プロフェッショナルの臨機応変な対応にご期待ください。
屋根工事業者を選ぶ際の注意点
屋根からの雨漏りに直面した人はおおむね地元の業者を使うようです。工事の安心感や信頼感は大手企業が間違いないところですが、大手は大手なりの金額を提示してくるので、発注者としては予算的に厳しいということになります。従って一般的には地元の信頼できる業者に声を掛けることが多くなるようです。もちろんここでも相見積もりを必ず取るようにしましょう。私たちリルーフは地元横浜を中心に関東一円で活動していますので屋根のことなら何でもお気軽にご相談ください。
雨漏り補修に保険や補助金はある?
損害保険会社から支払われる保険金を利用して雨漏りの補修をする人が増えています。最近は地球温暖化による気候変動で、日本にも超大型台風がたびたび襲来し、家屋が破損する例が増えています。そうしたなか火災保険を適用して屋根補修をおこなえるのは朗報です。火災保険(風災補償)や自然災害保険を再点検してみることをおすすめします。
なお私たちリルーフの地元である横浜市では屋根補修に使える補助金や助成金は今のところありません。今後に期待したいところです。
この記事の監修者
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「お客様の大切なお住まいを、屋根からお守りする」という信条の基、日々高品質×低価格にてお客様に安心の本物の屋根の修理、ご提供をおこなっている。常によりよいものを考え新しい技術や資格にも挑戦しつづける、向上心の固まりなリルーフ代表。
国家資格:一級建築板金技能士【検定職種:建築板金(内外装板金作業)】、技能士番号:21-1-122-14-0003
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